ポータブル電源とモバイルバッテリーの違いは?容量・使える家電・持ち運びで比べる使い分け方
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「ポータブル電源とモバイルバッテリーって、何が違うの?」という疑問はよく聞かれます。どちらも電気をためて持ち運べる製品ですが、できることは大きく違います。
この記事では、2つの違いを整理し、どんなときにどちらを選べばいいかを解説します。
この記事の結論
- いちばんの違いは、家庭用コンセント(AC)の差込口があるかどうかと容量
- スマホの充電だけならモバイルバッテリー、家電を動かしたいならポータブル電源
- 防災用には、両方を用意して役割を分けるのがおすすめ
ひと目でわかる違い
| 項目 | モバイルバッテリー | ポータブル電源 |
|---|---|---|
| 主な用途 | スマホ・タブレットの充電 | 家電を動かす、スマホの充電 |
| 容量の目安 | 約20〜100Wh(5,000〜27,000mAh程度) | 約200〜3,000Wh以上 |
| コンセント(AC)の差込口 | ない(一部例外あり) | ある |
| 重さの目安 | 100〜600g程度 | 3〜30kg程度 |
| 価格の目安 | 数千円 | 数万〜数十万円 |
| 飛行機への持ち込み | 容量によっては可能 | ほとんどの機種は不可 |
違い1:容量がまったく違う
mAhとWhの換算方法
モバイルバッテリーの容量は「10,000mAh」のようにmAh(ミリアンペアアワー)で、ポータブル電源は「1,024Wh」のようにWh(ワットアワー)で表されることが多いです。単位が違うので、そのままでは比べられません。
mAhは、次の式でWhに換算できます。
Wh ≒ mAh × 3.7(V)÷ 1,000
3.7Vは、多くのモバイルバッテリーの中の電池の電圧です。この式で計算すると、次のようになります。
| mAh表記 | Wh換算 |
|---|---|
| 5,000mAh | 約18.5Wh |
| 10,000mAh | 約37Wh |
| 20,000mAh | 約74Wh |
つまり、大容量の20,000mAhのモバイルバッテリーでも約74Whです。1,000Whクラスのポータブル電源は、その10倍以上の電気をためられます。
違い2:使える家電が違う
モバイルバッテリーの出力端子は、基本的にUSBだけです。スマホやタブレット、USB充電に対応したノートパソコンなどは充電できますが、扇風機や電気毛布など、コンセントで使う家電は動かせません。
一方、ポータブル電源には家庭用と同じACコンセントの差込口があります。容量と出力が足りていれば、扇風機、電気毛布、冷蔵庫、モデルによっては電気ケトルや電子レンジまで動かせます。
メモ
最近は、小型のACコンセントを備えた大容量のモバイルバッテリーもあります。ただし出力は小さいものが多く、使える家電は限られます。
違い3:持ち運びやすさが違う
モバイルバッテリーはポケットやバッグに入るサイズで、外出先でスマホが電池切れになったときにすぐ使えます。
ポータブル電源は、小型のものでも3kg前後、1,000Whクラスになると10kg以上あります。持ち運べるとはいえ、車での移動や、家の中で使うのが基本です。
飛行機への持ち込み
リチウムイオン電池は、飛行機への持ち込みに制限があります。国内の航空会社では、一般的に160Whを超えるバッテリーは持ち込みも預け入れもできません。そのため、ほとんどのポータブル電源は飛行機で運べません。
モバイルバッテリーは、容量が小さいものなら機内に持ち込めることが多いですが、個数や機内での扱いにルールがあります。最新の条件は、利用する航空会社で必ず確認してください。
どちらを選べばいい?
| こんな使い方なら | おすすめ |
|---|---|
| 外出先でスマホを充電したい | モバイルバッテリー |
| 旅行や出張で持ち歩きたい | モバイルバッテリー |
| キャンプで電気毛布や照明を使いたい | ポータブル電源 |
| 車中泊で家電を使いたい | ポータブル電源 |
| 停電中に扇風機や冷蔵庫を動かしたい | ポータブル電源 |
防災用には「両方」がおすすめ
停電に備えるなら、ポータブル電源とモバイルバッテリーの両方を用意して、役割を分けるのがおすすめです。
- ポータブル電源:家の中で、照明・扇風機・電気毛布・冷蔵庫など、家電を動かす
- モバイルバッテリー:避難するとき、外出するときに、スマホの充電用として持ち出す
ポータブル電源は重いので、避難所へ移動するときに持って行くのは大変です。一方、モバイルバッテリーだけでは家電を動かせません。それぞれの得意分野を生かすことで、停電への備えがぐっと厚くなります。
ふだんは、モバイルバッテリーをポータブル電源から充電しておくと、両方を満タンに保ちやすくなります。停電への備え方は、停電対策にポータブル電源は必要?で詳しく解説しています。
まとめ
- モバイルバッテリーはスマホの充電用、ポータブル電源は家電も動かせる大容量バッテリー
- mAhは「mAh × 3.7 ÷ 1,000」でWhに換算できる。20,000mAhでも約74Wh
- ポータブル電源は重く、ほとんどの機種は飛行機に持ち込めない
- 防災用には両方を用意し、家ではポータブル電源、持ち出しはモバイルバッテリーと使い分ける
ポータブル電源の選び方は、ポータブル電源の選び方|買う前に見るべき7つのポイントで解説しています。
ポータブル電源が必要とわかったら
モバイルバッテリーでは足りないとわかったら、次は容量を決めて機種を比べます。
- 500Whクラスの比較:持ち運び重視。スマホや照明が中心
- 800Wh前後の比較:500Whでは不安、でも1,000Whは重い
- 1,000Whクラスの比較:家族の停電対策・車中泊に幅広く
- 2,000Whクラスの比較:冷蔵庫も動かしたい・長い停電に備える
- 必要な容量の計算方法:どの容量か、まだわからない
- ポータブル電源のメーカー比較:メーカーの特徴から選びたい